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株式会社ライフビジネスウェザーについて

会長からのごあいさつ

石川 勝敏

 いまから20年ほど前に気象情報を事業にしている会社と出会いました。その当時の気象情報はほとんどが防災のための情報と云ってもよいほど、防災情報そのものでした。 いまでも気象庁が発表する気象情報は、防災情報の性格を色濃くもっています。小売業出身の私は、すぐにこの気象情報は流通業に役立つ情報であると気付きました。

 そこで、一年の営業状況を株主に報告する「有価証券報告書」の「業績等の概要」をたくさん集めて読んでみました。驚いたことに、上場企業の3社に1社が「今年の夏が猛暑であったため」「梅雨が長く雨の日が例年に比べ多かったため」「暖冬で冬らしい寒さの日が少なかったため」等々、天気を言い訳にしたことばが余りにも多いのに驚きました。天気はそれほど業績に影響を与えるものであると気付かされた思いでした。「天気のせい」にしておけば、業績も「仕方ない」と、何となくあきらめのような感覚が芽生えるのは不思議です。株主も天気のせいなら仕方がないと思ってくれるのでしょうか。

 手始めに、お店のPOSデータと気象データとの相関解析をして見ました。そうすると、面白い解析結果が次々と見つかり、その驚きが楽しさになり毎日わくわくしながら解析をしていました。この結果をある大手のコンビニに持ち込んだところ、大変喜んで下さりそのコンビニさんの商品企画力が格段に良くなり、業績が飛躍的に向上し、私はそのコンビニさんの業績発表の記者会見に同席させられたことがありました。

 その当時、何故気温が26℃になるとアイスクリームが前日に比べ30%も売れ数が増えることが不思議で、その理由を探るためいろいろな分野の情報を集めていたところ、「生気象学」に出会いました。日本生気象学会があり600人をも超える医学、栄養学、人間工学、建築学、農学や畜産学、衣服学等など多方面の方々が参加され、環境変化に起因する様々な立場から人間活動に関する問題を検討されている学会でした。私はこの学会に加入し論文を次からつぎへと読みあさって行きました。

 生気象学は「大気の物理的、科学的環境条件の生体に及ぼす直接、間接の影響を研究する学問」と定義しています。私は気象情報はこの人間の環境変化に起因する様々な事象を情報として提供し社会に役立てたいと強く思いました。

 この生気象を自分のライフワークにしようと考え会社を立ち上げました。

 そして会社名をLife WeatherとBusiness Weather「Life & Business Weather」株式会社ライフビジネスウェザーとして今日も人々の健康に役立つ「生活気象情報」、経済活動に役立つ「産業気象情報」など、様々な気象情報を提供し革新を続けて行こうと思っております。

代表取締役会長
石川勝敏


社長からのごあいさつ

 人が生活するうえで、天気は欠かせない存在です。雨が降れば気分が落ち込み、かと思えば青空を見ると気分は晴れやかになる。気象と人は密接な関係があります。ライフビジネスウェザーは“ライフ=生活”と“ウェザー=天気”という言葉が社名にあるように、人が生活するうえで役立つ気象情報の提供を目標として、これからも様々な側面から人と天気の関わりについて新しい時代を切り開くべき、社員が一丸となって取り組む会社です。

 石川が当社を設立した最大の理由である「生気象」学問を踏襲しつつ、より会社を発展させるため、人が生活するうえで必要な気象に新しい価値を見出すことはできないかと日々考えています。 では、人が生活するうえで必要な気象情報とは何か。 皆さんが真っ先に思い浮かぶのは、防災や減災ではないかと思います。 気象災害という言葉があるように、近年では気象現象による災害が毎年のように日本のどこかで発生しています。 気象リスクを予測し、人命を守るということは気象会社にとっての宿命でもあり、社会に貢献する責務であります。 気象会社は日本にいくつも存在し、予報技術の進歩に伴って各社とも、より精度の高い気象情報を社会に提供しようと、努力を続けています。

 ただ、人が生活するうえで必要な気象情報は防災だけではなく、色々な場面で存在します。 例えば友人や家族で旅行に行く時、プランを立てるのには、当たり前のように天気予報を見ながら計画を練りますよね? それ以外にも、週末に自分の好きなこと、スポーツ観戦やマリンスポーツ、登山等々、あらゆる所に天気は関係しています。 私自身、趣味として写真が好きで、特に被写体として自然や風景、天体を多く撮影しています。 そこで、より貴重な風景や理想のシチュエーションを撮影するためには、気象情報が欠かせません。 たとえば、雲海という気象現象を例に取ってみましょう。 ご存知の方も多いと思いますが、雲海とは、靄や霧が発生している際に、高所から撮影する必要があります。 靄と霧は言葉は違えど、発生するメカニズムとしては同様のものになります。 では、靄や霧はどのような気象条件の時に発生するのか、これを予測することが、より理想のシチュエーションを撮影することに繋がります。 このように、人の生活には少なからず気象情報はどこかで必要とされている訳です。 肝心なことは、どこに気象情報が必要とされているかに気づけるかなのです。

 今日では、SNSの普及やビックデータを解析することにより、人が生活するうえで必要な気象情報の切り口も、つねに新しい視点での進化を遂げています。 いつ・どこで・どのような気象現象が起きたのか、世界を通じて一瞬で共有し、拡散される時代です。 そんな時代だからこそ、人の生活においてどのような場面で気象情報が必要とされているのか、ライフビジネスウェザーとして新しい時代における、人が生活するうえで必要とされている気象情報を探求し続けます。

代表取締役社長
鈴木俊成